賃貸物件の特殊清掃費用は誰が払う?|相場と負担義務、費用を抑える方法を専門家が解説
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賃貸物件の特殊清掃費用は誰が払う?|相場と負担義務、費用を抑える方法を専門家が解説
2025/12/01特殊清掃・孤独死
アパートやマンションといった賃貸物件で、孤独死や事故などが発生した場合、通常の清掃では対応できない「特殊清掃」が必要になります。
このとき、多くのオーナー様やご遺族様が直面するのが「特殊清掃の費用は、一体いくらかかるのか?」そして「その費用は、誰が払うべきなのか?」という深刻な問題です。
発見が遅れれば汚染は広がり、費用は数十万円、場合によっては百万円を超えることも珍しくありません。
この記事では、特殊清掃の専門家として多くの現場に対応してきた立場から、賃貸物件における特殊清掃の費用相場、費用の負担義務、そして高額になりがちな費用を少しでも抑えるための具体的な方法について詳しく解説します。
賃貸物件で特殊清掃が必要になるケースとは?
特殊清掃とは、変死や孤独死、事故、自殺、あるいは長期間放置されたゴミ屋敷など、通常のハウスクリーニングでは対応できない室内の汚染・悪臭・害虫などを、専門的な技術と機材を用いて除去・清掃・消毒・消臭する作業全般を指します。
賃貸物件で特に多いのは、以下のようなケースです。
- 孤独死・孤立死による遺体の腐敗
- 事件・事故・自殺の現場
- ゴミ屋敷状態からの深刻な悪臭・害虫発生
- ペットの多頭飼育崩壊による汚損
特に孤独死の場合、発見が遅れるほど体液や血液が床材や壁紙、さらには床下のコンクリート部分にまで浸透し、汚染範囲が広がります。それに伴い、作業の難易度と費用も格段に上昇する傾向があります。
【最大の問題】賃貸物件の特殊清掃、費用は誰が払うのか?
賃貸物件だからこそ、この「費用負担」の問題は複雑になりがちです。結論から言うと、責任の所在はケースバイケースですが、基本的な優先順位が存在します。
【原則】費用負担の第一義的責任は「相続人」または「連帯保証人」
特殊清掃が必要となった原因(例:孤独死)が入居者(故人)にある場合、その原状回復義務も入居者が負います。
故人の財産から支払い
まず、故人に預貯金などの財産があれば、そこから支払われます。
連帯保証人・相続人への請求
故人の財産で賄いきれない場合、賃貸契約の「連帯保証人」または、故人の権利義務を引き継ぐ「相続人」に支払い義務が移ります。
民法上、連帯保証人や相続人は、故人が生前に負っていた債務(家賃の滞納や原状回復費用など)も引き継ぐことになるためです。
(補足)相続放棄をした場合
もし相続人全員が「相続放棄」の手続きを家庭裁判所で行った場合、プラスの財産(預金など)もマイナスの財産(借金や原状回復義務)も一切引き継がなくてよくなります。
ただし、相続放棄をしても「相続財産管理人」が選任されるまでは、相続財産の管理責任が残る場合があり、対応が複雑になるため注意が必要です。
大家さん・管理会社が負担するケースとは?
連帯保証人や相続人が存在しない、あるいは全員が相続放棄をした場合、最終的にその費用は物件の所有者である大家さん(または管理会社)が負担せざるを得ないのが実情です。
大家さんには、次の入居者のために部屋を安全で衛生的な状態に戻す義務(賃借人の原状回復義務とは異なる、所有者としての管理義務)があるためです。
近年は、こうしたリスクに備えて大家さん向けの「孤独死保険」なども登場していますが、加入していない場合は大きな金銭的負担となります。
特殊清掃の費用相場は?作業内容別の目安
特殊清掃の費用は、汚染状況、経過日数、部屋の広さ、必要な作業内容によって大きく変動します。あくまで目安として、以下の相場観を参考にしてください。
汚染状況・間取り別の費用目安
| 間取り | 軽度(数日以内発見) | 中度(1週間程度) | 重度(2週間以上) |
|---|---|---|---|
| 1R/1K | 5万円〜15万円 | 15万円〜30万円 | 30万円〜 |
| 1LDK/2DK | 10万円〜25万円 | 25万円〜50万円 | 50万円〜 |
| 3LDK〜 | 20万円〜 | 40万円〜 | 70万円〜 |
※上記は「特殊清掃作業(汚染除去・消毒・消臭)」のみの目安です。遺品整理や原状回復工事等の費用は別途かかります。
※上記は、一般的な目安です。実際の料金は、お荷物の量、搬出状況(階数・エレベーター有無)、駐車場の位置などにより変動します。正確な金額は必ず見積もりにてご確認ください。
主な作業内容と追加費用の内訳
特殊清掃の見積もりには、主に以下の作業項目が含まれます。
- 汚染物の除去・清掃: 血液、体液、汚物の拭き取り・撤去。
- 消臭・消毒作業: オゾン脱臭機、薬剤噴霧による根源的な臭いの除去。
- 害虫駆除: ウジ、ハエなどの駆除・防除。
- 遺品整理・残置物撤去: 家財道具の仕分け、搬出、供養。
- 原状回復工事(リフォーム): 汚染が染み込んだ床材の解体、壁紙(クロス)の張り替えなど。
特に「原状回復工事」が必要になると、費用は一気に跳ね上がります。
特殊清掃の費用が高額になる要因
なぜ、特殊清掃の費用は高額になりがちなのか。その主な要因は以下の通りです。
発見までの日数が長い
これが最大の要因です。時間が経つほど汚染は深く、広く浸透します。床下や壁の内部までリフォームが必要になると、工事費用が数十万円単位で追加されます。
遺品(残置物)の量が多い
特殊清掃と同時に遺品整理も行う場合がほとんどです。ゴミ屋敷状態であれば、トラック数台分もの廃棄費用がかかります。
消臭・消毒の難易度
特に夏場は腐敗の進行が早く、臭いが強烈になります。オゾン脱臭機を長時間稼働させるなど、高度な消臭技術が必要となり、費用に反映されます。
賃貸物件の特殊清掃費用を安く抑える3つの方法
「費用はかかる。でも、少しでも抑えたい」というのが本音だと思います。費用を抑えるために、以下の3つのポイントを必ず実行してください。
① とにかく早く専門業者に相談する
最も重要なことです。1日発見が遅れるだけで、汚染は床下へ、壁内へと浸透します。悩んでいる間に汚染が悪化し、結果的に解体・リフォーム費用が余計にかかってしまいます。
「まだ費用負担者が決まっていない」という段階でも、まずは無料見積もりを依頼し、現状把握や応急処置について相談することが賢明です。
② 複数の業者から相見積もりを取る
特殊清掃は定価がないサービスです。業者によって技術力も料金体系もバラバラなため、必ず2〜3社から相見積もりを取りましょう。
その際、単に総額の安さだけで決めるのは危険です。
「一式」としか書かれていない見積書ではなく、「どの作業にいくらかかるのか」が詳細に記載されているか、逆に追加請求が発生しないかを確認してください。
③ 遺品整理とリサイクル(買取)を同時に依頼する
特殊清掃と遺品整理は、別々の業者に頼むと費用が二重にかかってしまいます。
さらに重要なのは、不用品を「リサイクル」または「買取」できる業者を選ぶことです。
遺品の中にまだ使える家具や家電、価値のある骨董品などがあれば、それを買い取ってもらい、作業費用から相殺(値引き)できる場合があります。
廃棄物としてすべて処分してしまう業者と、リユース・リサイクル網を持つ業者とでは、最終的な支払い総額に大きな差が出ます。
悪徳業者に注意!信頼できる特殊清掃業者の選び方
残念ながら、動揺している依頼主の弱みにつけこみ、法外な高額請求をする悪徳業者も存在します。賃貸物件の特殊清掃という緊急事態で失敗しないために、以下の基準で業者を選んでください。
特殊清掃の許認可・資格を持っているか
- 「事件現場特殊清掃士」などの専門資格
- 遺品整理や不用品回収に必要な「産業廃棄物収集運搬業」「古物商許可」
見積もりが明確で、追加請求がないことを明言しているか
電話だけで確定金額を出す業者は危険です。必ず現地を訪問し、汚染状況を確認した上で、詳細な見積書を作成してくれる業者を選びましょう。
賃貸物件での実績が豊富で、近隣への配慮もできるか
賃貸物件では、他の入居者様への配慮が不可欠です。「特殊清掃とわからないよう静かに作業する」「作業時間を調整する」といった、きめ細やかな対応ができるかも重要なポイントです。
賃貸物件の特殊清掃・遺品整理なら「リリーフ」にご相談ください
「賃貸物件で特殊清掃が必要になったが、どこに頼めばいいかわからない」
「費用がいくらかかるか不安だ」
「遺品整理も原状回復も、まとめてお願いしたい」
賃貸物件のオーナー様、管理会社様、そしてご遺族の皆様、そのお悩みは「リリーフ」がすべて解決いたします。
賃貸物件の「特殊清掃」から「原状回復」までワンストップ対応
リリーフは、オゾン脱臭などの高度な特殊清掃技術はもちろん、汚染された床や壁紙を元通りにする原状回復工事(リフォーム)まで一貫して対応可能です。
複数の業者に依頼する手間も費用もかかりません。大家さん・管理会社様、ご遺族様、どちらの立場からのご相談も承ります。
独自の国内外リユース・リサイクル網で「費用負担」を軽減
私たちが最も大切にしていることの一つが、お客様の金銭的負担を最小限に抑えることです。
リリーフは遺品整理も同時に行い、不用品をただ廃棄するのではなく、国内外の豊富なリユース・リサイクル網を活かして徹底的に再活用します。
買取可能な品は作業費用から相殺し、高額になりがちな特殊清掃費用を大幅に削減できる可能性があります。
「想いを繋ぐ」心のこもった対応
賃貸物件での突然の出来事に動揺されているご遺族、お困りのオーナー様の精神的負担に寄り添い、単なる作業ではない、心のこもったサポートをお約束します。
賃貸物件の特殊清掃は、時間との勝負です。
費用がいくらかかるか不安な方、他社と比較したい方、まずはお気軽にご相談ください。専門スタッフが24時間365日受付、秘密厳守で対応いたします。
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