生前整理と老前整理は違うもの

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生前整理と老前整理は違うもの

2019/09/26生前整理

(2024年12月更新)
生前整理は死後に発生する遺族の手間を省く作業で、家族に見られたくないもの処分や土地や家などの資産の整理を行います。

特に財産の整理を行うことで、その後の遺産トラブル発生を抑えられます。

対して、老前整理は老後の生活を過ごしやすくすることが目的。

今使っているものは残して、使っていないもの・いずれ使うかも知れないものは処分するという視点で行えば、スムーズに進められます。

生前整理の対象と内容

生前整理の対象は、

  • 生活雑貨や家具
  • 骨董品や美術品等の他者から分かりにくいが資産価値のある品
  • 土地や家などの資産
  • 預金通帳
  • 葬儀やお墓などの生前相談

などが挙げられます。生前整理をして置くことで、死後に発生する遺族の手間が省けます。

家族に見られたくないものを処分できる

生活雑貨や趣味のアイテムなどのなかでも、家族に見られたくないものは処分するようにしましょう。

これらは市区町村にゴミや粗大ごみとして出せますし、周りの目が気になるようでしたら、リサイクルショップにも売却できます。

価値のある動産物は事前に伝えておく

骨董品や美術品等は一見他者からは資産価値がわかりにくく間違って処分してしまったり買取業者に大幅に安く買取られる危険性もあります。

価値のあるものはリスト化し事前に伝えておくことでリスクを回避することや鑑定等に出す遺族の手間も省くことができます。

土地や家といった資産は早めに相続してトラブル回避

土地や家といった資産は、遺産相続においてトラブルになりやすい傾向にあります。

不要な争いを避けるためには、遺言書に相続内容を明記して、行政書士を遺産執行者として記載しておくのがおすすめです 。

預金通帳は探しやすい場所に置く

預金通帳や貴金属、生命保険証券といった財産となるものは、金庫にまとめておくことで、死後、遺族がそれらの在り処を見つけやすくなります。

あわせて金庫には、印鑑や暗証番号を書いたメモを残しておくとよいでしょう。

自分の希望する葬儀様式を伝える

生前のうちに、希望する葬儀様式を伝えることも大切です。自分らしい最期が迎えられるような葬儀プランをあらかじめ伝えておきましょう。

老前整理の対象と内容

生前整理と似た言葉に、老前整理が挙げられます。

この2つは言葉こそ似ていますが、生前整理が死後の遺族のためが主たる目的なのに対して、老前整理は老後を快適に過ごすための整理を意味します。

老前整理は使っていないものが対象

老前整理は使っていないものが対象です。

たとえば、独り立ちした子どもがそれまで使っていた学習机、以前に買って着なくなった服や履かなくなった靴を処分してみましょう。

今使っているものは残して、今使っていない・いつか使うかもしれないものは処分するという視点で整理していくとスムーズに進められます。

遺品整理の対象と内容

遺品整理は亡くなった方の持ち物を片付ける作業です。

その対象となるのは、生活用品や衣類だけに留まらず、預金通帳をはじめとした財産価値があるものもあります。

亡くなった人の思いを考えると処分しづらく、作業が進まない場合は、専門の業者に依頼するのがおすすめです。

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