孤独死が起きたら知っておくべき特殊清掃【流れと注意点】

孤独死が起きたら知っておくべき特殊清掃【流れと注意点】

2024/07/15遺品整理

孤独死とは、一人暮らしで亡くなり、ご遺体が長期間発見されず腐敗する悲しいケースです。遺族にとっても深い悲しみをもたらします。

孤独死が起きた際には、特殊清掃が必要になる場合があり、ご遺体が発見されるまでの時間が長くなると、腐敗や異臭が発生し、周囲に気になる臭いが広がります。

その様な場合は専門業者に相談して、早急にそのような状況を回復させることが大切です。

そこでこの記事では、特殊清掃で遺族が依頼する際の流れやサービス内容について解説していきます。

孤独死の特殊清掃を依頼される方は、ご遺族やご近所様との兼ね合いもあり、慎重に進めたいとお考えになることが一般的です。

ご遺体がある場合、部屋は菌や害虫が発生し、汚染されることで感染症のリスクが高まります。専門の業者に依頼することで安心して原状回復 まで対応してもらえます。

臭いの原因と除去方法

臭いの主な原因は血液、体液となりますが、時間が経過して臭いがしみついてしまった家財や床材、壁紙なども臭いの発生源となっている可能性があります。

臭いの除去方法としてはまず臭いの原因となっているモノの撤去が優先され、状況によっては室内ほぼ全てのモノの撤去が必要になることも少なくありません。臭いの原因が撤去された後、特殊な薬液散布やオゾン脱臭機などで臭いの除去を図ります。

菌や感染症のリスクを解消する消毒技術

現在では消毒技術の進歩により、菌や感染症のリスクが軽減されています。特殊清掃業者が手掛ける現場では、様々な状況に対応する必要があるため、高度な知識と技術が求められます。

孤独死発生時などでご遺体が発見された場合、臭いや汚染が生じることがあります。このような状況下での除菌作業は、一般の清掃サービスでは対応できないことが多く、専門業者への依頼が必要です。

専門業者のスタッフは、脱臭や血液・体液の除去、床や壁の汚れ撤去、害虫駆除に関する専門知識を持ち、適切な薬剤やオゾン を用いた消毒・脱臭方法を利用して状況に応じた対策を行います。

特殊清掃業者への依頼から完成までの流れは、まずお客様からお電話またはホームページにて受付をします。

ご相談や見積りお見積りは多くの業者が無料で対応しています。

料金は、作業内容や状況により異なりますが、事前に見積りを取得出来ますので、見積り内容を確認のうえ決定し、お客様とスタッフが作業内容や場所、日時などの詳細を決めた後、作業が進められます。

業者に依頼をした場合、状況によって違いはありますが主に下記のような流れとなります。

① 状況確認～施工前処置

まずは現場の状況確認後、適切な薬剤やオゾン技術を用いて匂いを低減させ、空気中の菌を殺菌消毒し、さらに必要であれば害虫を駆除し、室内に入ることができる状況まで環境を回復させます。

（但しこの時点では臭いが完全に除去できていないため、入室には注意が必要です）

② 臭いの原因を撤去

室内に入れる状況になりましたら、臭いの原因となるモノの撤去を最優先で行います。

血液や体液が付着している 家財は当然ですが、体液は付着していないが臭いがしみついてしまった家財や床・壁紙なども臭いの発生源となってしまっている場合は撤去（処分）対象となります。

これらが室内に残っていた場合、後の消臭作業を徹底的に行ったとしても、残念ながら一時的な臭いの低減にしかならないでしょう。

また、臭いの主な発生源である血液や体液が床や壁にしみ込んでいる場合、薬液やオゾン技術を用いても臭いやシミを除去することは難しく床や壁の張替えとなるケースが多いです。

③ 消臭、殺菌消毒

専門のスタッフが汚れや汚染部分を対象に、薬剤やオゾン技術を用いた脱臭・除去・消毒作業が行われます。最後に、様々な状況に対応できる技術と知識を持ったスタッフが、状態を確認し作業が完了します。

特殊清掃には、遺品整理やご遺体発見後の現場清掃、孤独死後の脱臭作業など様々な業務が含まれます。料金は現場の状況や作業内容、作業時間などにより変動するため、一般的な料金表は提示しにくいのが現状です。

見積りの取得方法としては、まず専門業者に電話やメールフォームなどで相談し、現場の状況やお客様の要望をお伝えください。その後、業者が現場に足を運び、確認作業を行います。その結果に基づいて、正確な見積りが提出されます。

特殊清掃業者を選ぶ際には、以下のポイントを重視すると良いでしょう。

1.実績と経験
　遺品整理や孤独死で発生した汚れや臭いなど、数多くの対応経験を持つ業者を選ぶことが重要です。
2.費用
　事前に費用を確認し、見積りを取得しておくことで、予算内での作業が可能です。作業後に見積りから追加費用が発生しないかも確認しておきましょう。
3.サービス内容
　遺品整理や脱臭・消毒、除菌、害虫駆除など、幅広いサービスを対応できる業者を選ぶことにより 一括で対応してもらえます。
4.対応エリア
　対応エリア内の業者を選ぶことで、迅速な対応が可能です。

相談時には以下の質問をぜひ行ってください。

1. 作業料金やオプション料金の詳細を教えてください。
2.事例紹介やお客様の声があれば教えてください。
3.作業にかかる時間や日数について教えてください。
4.現場の状況や汚れの状態によって、作業内容が変更になる場合の対応を教えてください。
5.最後には部屋を原状回復に近い状態にするため、リフォームや解体工事の対応が必要か？また対応してもらえるのか教えてください。
6.作業後、追加費用が発生しないか教えてください。

相談時の質問を行うことで、適切な業者選に安心して特殊清掃を依頼することができます。

4. 遺品整理やリフォームも対応可能な業者を探そう

特殊清掃は、一般のお客様が想像しにくい状況下での作業が必要とされる場合が多く、事故や自殺、孤独死後のご遺体発見など、異臭や汚れが発生している場所での対応が求められ、専門の知識と技術が必要です。

さらに、ご家族や親しい人が亡くなった場合、遺品整理が必要となることもあり、場合によっては家財の撤去やリフォームが必要となることもあります。

こういった状況では、専門の知識と技術を持つ業者に依頼することが望ましいでしょう。事前の相談や見積りを行うことが大切ですので、遠慮せずに気軽に電話をしてご相談いただくことをおすすめします。

 

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